通信簿の秘密を暴露します⑦ 教員の目的編1/2

教員

本日のお話

昨日は「通信簿には一喜一憂しない!」というお話をしましたね。

本日は、何のための通信簿か「教員の目的」「通信簿が完成するまでの流れ」をお話させていただきます。

職員室内のちょっとしたリアルな会話もエッジをきかせながらお伝えします。

⚠今回の記事は個人的な見解を多く含むため、全ての先生がこのような考え方を持っているわけではないことをご理解ください。

教員目線の目的

正直なところ「体裁を守るため」でしかないです!!

「生徒の普段の様子をただしく伝えるためにやるんだ!!」

「もらった生徒の、次の学期のモチベーションをあげるためにするんだ!!」

なんてこと考えながらやっている先生なんて私が知っている先生では一人もいません。

「はあ~。なんで通信簿ってやらないといけないかな~?」

「通信簿なくなれば定時で帰れんのに~。」

みたいなこと言いながらみんなやってます。

通信簿やるかどうかは校長が決めるんだけど、多くの場合

「通信簿なくすと保護者からのクレームがくるんだよな~。」

って思っているので、通信簿はなくせないのです。というかなくす勇気がないのです。

通信簿を行う一番の理由は、「体裁を守るため」だと思っています。

通信簿作成前

教員は、通信簿を作成する前に、通信簿について会議を行います。理由は

「あの先生は◎が2つでAなのに、てつを先生は◎が3つないとAにならない!」

「この先生はコメ欄にたっぷり書いてくれるのに、てつを先生は全然書いてくれない!」(特に兄弟間で起きがち)

みたいな現象が起きると、てつを先生の印象を悪くする可能性があるからですね。だから、ある程度共通のルールで作成します。ここまで考えて作っているんですよ。

先生ってたいへんなんだなあ。てつを

その会議では

「通信簿は子供や保護者が現状を正しく知り、次の学期のために~…」

なんてのたまっている校長先生もたまにいますが、内心

「通信簿なくすと保護者からのクレームがくるんだよな~。」

「チェックするの大変めんどいんだよな~。」

って思っています。(私の個人的な意見です。)

通信簿作成中

通信簿作成中はいろいろ大変です。

やっていないテストを処理したり、宿題の提出状況を確認したり、テスト結果や作品などを見直して評価の材料にしたり

その中でも大変なのがコメ欄。しかも子供の直してほしいところは書いちゃダメ的な風潮。(最近は道徳や、外国語なんかも書かなきゃいけない学校もでてきて、本当やること大杉連。)

目立たない子は特に書けないので、そんなときは仙人モード発動で、その子のいいところだけをただ見つめる期間がはじまります。

「ダメなところ書かなかったら、本当の生徒の現状が伝わらんだろ!!!!」

って思っている先生もめっちゃいる。ぼくもその一人です。

でも先生方が偉いのは、文句を言いつつも子どもの評価をしっかりとつけようとするところなんです。

いろいろな制約の中で、どんなに書くことなくても、1の話を10に盛ったとしても、嘘は書かない

今まで一緒に働いてきた先生で、子どもがやってないことを書く先生とか、嘘を書いている先生は見たことがない。もちろん僕もそれは一回もない。やっぱりプロとして、しっかり子どものことを伝えようとするんですね。

先生てすごいんだなあ。てつを

通信簿作成後

完成したら、今度は校長や教頭先生のチェックをもらいます。

あっ。そうそうみなさん知っていましたか?通信簿は担任や担当の先生がつけていますが、誤字や、成績とコメ欄との齟齬がないかなどをチェックするために、校長や教頭、教務主任や学年主任なども通信簿を見ているのですよ!!しかも2周も!多いときは3周ぐらい。しかも全校生徒分!!

だから300人全校生徒がいたら、校長・教頭は多い時だと1000回近く通信簿を見ています。ね。先生って大変でしょ?それだけ手のかかった通信簿を、終業式当日に子どもに渡すと

先生ってたいへんなんだなあ。てつを

教員目線の目的 まとめ

通信簿の目的の一番大きな部分は「体裁を守るため」だというお話をしました。

ただ、どんな目的であれ、文句を言いつつも、なんだかんだ一生懸命取り組む先生は本当にすごいんですよ皆さん!!

少しでも教員の大変さをわかっていただけたでしょうか。

次回は「通信簿をなくしたら?」というお話をしようと思います。

今日で9日つづいたんだなあ てつを

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