本日のお話
こんにちは。てつをです。
昨日までの記事では、通信簿の成績がどのようにつけられているのか、そしてどのようにすれば成績を上げられるのか説明をしました。今日は
「通信簿の成績を気にしちゃう。」「通信簿が悪いと、やっぱりうちの子ダメなのかしら」
って考えてしまう児童・生徒や保護者に、通信簿はこんなとらえ方でいきましょう。っていうお話をしようと思います。
通信簿のとらえ方
まず結論は
「一喜一憂しない」※そのときだけ喜んだり・そのときだけ悲しんだりすること。
です。理由として、
①通信簿をつけた先生一人の判断でしかないということ
②先生からのコメ欄は誇張して書かれている場合もあるいうこと
③一喜一憂することより冷静に活用することが大切であること
などがあげられます。
その先生の判断でしかない!
通信簿は基本一人でつけます。教科担任制とかの場合であっても、その担当の先生が評価をつけている場合がほとんどです。先生方は通信簿を見直して
「この子2ばっかりだけど、何か3にしてあげよっか。」
みたいな会話をすることはありますが、国語担当の先生が社会の先生に
「この子の社会の成績は2にしたほうがいいだろ。」
みたいな会話はまずありえません。担当の先生の基準で評価されます。言い換えれば
「その先生の評価にあてはまっているか」がポイントになります。
仮にその先生の評価が低かったとしても、先生が代わったら評価が上がるなんてことよくあります。
みなさんも
「今年めっちゃ成績上がってる!去年のてつをの通信簿の成績マジ厳しかったもんな~。」
みたいな会話したことありますよね!?
人によって評価が変わるような代物なので、そんなものにいちいち一喜一憂せず。
「ふ~ん。この先生は割と厳しめなんだなあ~。」
ぐらいに思っておいてください。
誇張して書かれている
通信簿には、先生からのコメ欄の部分がありますよね?実はこれが結構しんどいのですよ。
「目立つ子」「悪さをする子」や「いつも元気な子」「発表をよくする子」は書きやすいです。いつも先生が見ているから。
問題は「目立たない子」です。「発表しない」「静か」な子たちのコメ欄はめっちゃ悩む!
そんなとき、いいところだけをひたすら見つけようとする仙人モードが発動する期間があります。
それが終業式間近!!理由は
「通信簿おわらねえ。」「やべえ~!あの子何やってたっけ~?」「3年連続担任だからもう書くこと尽きた~!!!」
みたいな状態になるからです。
ちなみに今、通信簿業界では、
「その子のいいところしか書いちゃいけない」
みたいな暗黙の了解がありまして、先生方はその制約の中で通信簿を書いています。理由は、「残るものだから」とか「渡されて嫌な気持ちになる子がいるから」だとか。正直ダメなところだったらたっぷり、そんな中で通信簿を書いている先生方、本当にお疲れ様です…。
「よし!あの子掃除を静かにやっている!通信簿に書こう!」
「あの子が作った作品にこんな素敵な部分が!よし通信簿に書こう!」
そんなふうな仙人モードで子供を見ているので、
「終業式間近にしかしていなかったこと」
が通信簿に記載されるみたいなことが起こります。
通信簿に書いていると、まるでそのことを、その学期中にずっとやっていたような印象を受けますが、その時だけのことを誇張して書かれている場合もあります。
学期の全期間を通してつけている先生も中にはいますが、特に「目立たない子」に対しては多くの先生が仙人モードになっています。だからもらった本人も
「あれえ?おれこんなことやったっけえ?」
みたいな気持ちになることもあると思います。お前が渡しておいてそれはないだろいいことが書かれていたとしても、そのことだけを大いに喜ぶのではなく、「得意なこと」「自分が輝けるところ」をどう伸ばすかにも目をあてるようにしましょう。良くないところは書いていないだけでいっぱいあります。
活用されていない
通信簿を受け取った瞬間、児童・生徒のみなさんは様々な反応をされますよね。
リアクションの例



私の学級では、静かに見ることや、他人に見せないことをルールとしていたのでそこまで盛り上がったことはなかったのですが、静かに泣かれたことはあります。
あんな時間かけて、良いところを絞り出して書いたのに、泣かれるこっちの身にもなってください。
ただもらうときに盛り上がるわりには、家だと「頑張ったね」で終わってしまったり、「お年玉がいくらになるかの材料」に使われたりして、最終的には押入れへGo!!みたいなことがあります。
大切なのは「その通信簿をどう生かすか?」ということです。
成績が低いところには、低いところなりの理由があります。(成績が高いところも同様です)
それを冷静に分析して、これからの学びに生かすことが、一喜一憂することよりも大切なことです。
通信簿のとらえ方 まとめ
はい復習です。通信簿をもらうときには
「一喜一憂しない!」
理由は
①通信簿をつけた先生一人の判断でしかないということ
②先生からのコメ欄は誇張して書かれている場合もあるいうこと
③一喜一憂することより冷静に活用することが大切であること
だからです。
通信簿もらうときにはこのようなとらえ方でもらってください!
次回の記事は「通信簿って何のため?」です。
今日で8日つづいたんだなあ てつを
コメント